国際交流事業

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3月26日に実施したまなぶてらすの生徒さんとの交流会の様子について、代表近藤が活動報告を執筆させていただきました。こちらの記事をご覧ください。

 グアテマラの公用語は、スペイン語です。小学校や中学校でも英語の授業はあるものの多くの場合、実践的なものではなく、海外の人とコミュニケーションが取れるほどには学ぶことができないのが現状です。そんな環境にいるグアテマラの子どもたちにオンラインで英語を学ぶ機会を提供しています。

 しばらく私たちのプログラムで英語を学んだグアテマラの子どもたちの英語力は、同世代の日本の子どもたちの英語力と大変近いところがあり、同じ英会話のレベルで互いにやり取りを楽しみ、直接的につながる国際交流ができるようになりました。この活動は、村からほとんど出たことがないグアテマラの子どもたちが新しい世界に触れる機会を提供するだけではなく、日本の子どもたちにとっても、世界をリアルに感じることができる機会を生み出しています。

【教育機関における国際交流】

日本の午前中の時間帯であれば、15時間時差があるグアテマラに住む子供たちとの交流が可能です。グアテマラの子どもたちが交流会に向けて、準備から発表に至るまでにはインターネット通信費がかかるため、団体名義で講師料として1時間あたり5,000円を目安にお願いしており(金額は応相談)、そちらを通信費に充てさせていただきます。初回交流は無償にてお引き受けさせていただくこともできますのでお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

また、塾や研修施設などにおける交流依頼も別途受け付けております(講師料は応相談)。


交流会までの流れ

①国際交流お問い合わせフォームより団体へご連絡ください。

②担当者とビデオ電話で交流会についての相談会を行います。

③メールで当日までの進捗状況のやりとりや、最終確認などをします。

④交流会当日、当団体のファシリテーターとグアテマラの子どもたち、日本の教室の3か所をつないで、オンラインで交流会を実施します。

学校交流 体験談

愛知県公立小学校 英語専科 影山佐苗先生より           

本校にはALTが配属されておらず、普段は英語専科のみで授業を行っています。その為、習った英語を実際に使って、外部の人と交流する機会がないことをとても残念に思っていました。そこで、このような年齢も近い、お互い母国語ではない、学び途中の英語を使っての交流の機会をいただき、ありがとうございました。

事前にグアテマラの子どもたちからお手紙をいただいたので、グアテマラの地図と共に、外国語教室の廊下側に掲示しておきました。皆興味深々で、ワクワクした様子で何度も手紙を読みに来ていました。「本当に交流するんだ」という実感が沸き、モチベーションが高いまま当日を迎えました。

当日は、最初は緊張していたものの、グアテマラの子どもたちの優しい話し方と英語に救われ、それぞれがコミュニケーションを取ろうと頑張っていました。今回、3回相手を替えて交流できたのはとてもよかったです。1回目が上手く話せず、通じなくても、それを反省し、2回目、3回目と段々上手になり、自信もでき、後半では普段の元気な声でコミュニケーションを取っている姿を見てとても嬉しく思いました。

振り返りでは、もれなく全員が「やってよかった」、「またぜひやりたい」と書いておりました。「実際に相手に通じた、嬉しい!」、「もっと発音をよくしなければ通じないんだ」、「もっと英語を学びたくなった」、「日本のことも知らなければ」、「時差は知っていたけど、本当に現地は夜なんだ」、「自分たちと気持ちは同じなんだ」など実際に身を持って感じたことは、子どもたちの心に生き生きとした思い出として残ります。

昨年に引き続き今回で2回目になりますが、今年もこのような貴重な体験をさせていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。入れ代わり立ち代わりこちらの質問に、終始笑顔で答えてくれた子供たちにもお礼をお伝えください。 


【20242月】

大阪府高石市立小学校 英語専科 根本孝女先生より           

 「自分の英語が通じるんだろうか?」「どんな子が来るのかな?」と、交流を楽しみに思う反面、緊張と不安の気持ちもあった子どもたち。でも、交流が始まると、「グアテマラにはきれいなものや遺跡があってスゴイ!」「ポケモン知ってるんだ!」と感動したり驚いたり、「好きな犬の種類のことを話せた」「好きなスポーツが一緒だ!」と共通点に思わず笑顔がこぼれたり。交流を楽しみました。そして、いよいよお別れの時、「えーっ!もっと話したかったのに」。子どもたちは最後まで画面に向かって力いっぱい手を振り、交流相手の名前を連呼して、別れを惜しんでいました。

 もちろん、日本の子どもたちにとって、英語で自分の言いたいことを伝えることは簡単ではありませんでした。それでも、「目の前のグアテマラの子どもたちのことを知りたい」「自分のことを伝えたい」と言う強い気持ちから、写真や身振り手振りを使う、「ぎこちない英語」(子ども・談)を駆使する、タブレットで調べる、調べたスペイン語で話しかけてみる、など様々な方法でコミュニュケーションをとろうとする姿が見られました。中には「ダンスが好きだよ!」と言って、実際にカメラの前でダンスを披露した子たちもいました!

 子どもたちがつたない英語で一生懸命つながろうと頑張り、一緒に笑いあっている姿、「先生、あの子の夢はね…」「実際にグアテマラに行って会いたいな!」「○○さんのこと、もっと知りたかった。好きな子、いるのかなぁ~」とキラキラした目で交流したことを口々に報告する姿に、「言葉や文化が違っても、心を通わせることができる」ということを改めて感じ、私も胸があつくなりました。

 日本の子どもたちのつたない英語に耳を傾け、粘り強く理解しようとしてくれたグアテマラの子どもたち、ありがとう!そして、このような貴重な得難い機会を提供してくださった幸縁の近藤先生、アルマンドさんには、感謝の気持ちでいっぱいです!本当にありがとうございました。 


【2023年3月】

特別支援学校 教諭 半田彩子先生より           

今回のグアテマラの生徒さん達との交流会を通して英語学習・交流の枠を超え、日本の子ども達の「人としての成長」「教育的意義」等に価値を見出しました。本校は、院内学級の位置付けで、英語での自己紹介や質問の事前練習に緊張しながらも一生懸命取り組む子もいれば、様々な事情から当日参加できないと言ってきた子もいました。しかし、いざ本番になると、グアテマラの生徒さんが分かりやすい英語で話しかけてくれる温かさや、グアテマラの文化紹介等に触れていくうちに、前日まで「できない。」と言っていた子が、「私もやりたい!」と、英語で自己紹介ができました。その様子を間近で見ていて、「リアルな人と人とを繋ぐ交流」は、子ども達の人生を豊かにし、さらに子ども達の人生をプラスに導き変えていく力があると感じました。子ども達の感想を聞いてみると、「英語で話せて嬉しかった。」「いつかグアテマラに行ってみたい。」等、交流会が子ども達にとって、とても有意義な時間になったのも確かでした。このような素敵な機会をいただき、心より感謝申し上げます。


【20232月】

新潟大学附属新潟小学校 長谷川郁貴先生より           

第一回の交流前には,「グアテマラってどこにあるの?」「外国人と話すの緊張する」「伝わらなかったらどうしよう」「一人で話すのは心配。グループでなら何とか発表できるかも・・・」と言っていた子供たち。

一月の交流後には「全然時間が足りなかった。もっと話したいので,二時間交流にしてくださいよ」「先生,俺たちにとってガスパルたちはただのグアテマラ人じゃないんですよ。もう普通の友達で,ただ住んでる場所が違うだけ」「そうそうなんか『遠距離友情』って感じ」「『遠距離恋愛』みたいな?ウケる。でもそういうこと。離れていても友達」のように話していた。

 交流会の後半には,学級のHさんがアンヘラとBTSのメンバーで誰が好きかという話題で盛り上がっている姿があった。地球の対極にいる日本人とグアテマラ人が,韓国人のアイドルについて英語で伝え,気持ちを通じ合わせているのである。

 「世界は狭い」・・・のかもしれない。

繋がりたいという思いさえあれば,世界のどこにいても,母語が違っても,生活習慣が違っても,分かり合うことができるのだ。三月の最終交流では,共同のアルバムを作ろうと子供たち発信で計画をし,実行した。この素敵な遠距離友情がいつまでも続いていくことを願っている。


【20225月~2023年3月 全5回の交流】

新潟県糸魚川市立大野小学校外国語専科 永島悠一先生より           

英語を介して世界と繋がる体験をさせたい!

近藤さんのグアテマラへの情熱に惹かれ、これだ!と思いスタートしたプロジェクト。

ケツァールのように海を越えて届いたグアテマラからの手紙。期待に胸を膨らます子どもたち。

1回目の交流では、一人一人自分の好きなものを中心に伝え合いました。ドキドキとワクワクが入り混じる教室。自分の英語が伝わって時の達成感に満ちた子どもたちがとても印象的でした。特にグアテマラの子の自宅からのトルティーヤ実演紹介には、大変感動しました。それをきっかけにALTの先生とトルティーヤ調理にチャレンジしました。初めての外国の主食作りに胸を躍らせる姿。「これを毎日食べてるって幸せだなあ」と語る子ども。「食」は「命」。食を通して異国の友達を想う経験。

2回目のの交流では、グアテマラでも作れる日本食を紹介しました。「うどん!」→「うどん」と自分達の言語をグアテマラの子どもたちが口ずさんでくれることの喜びがありました。言語を超え、五感を刺激するこの経験は宝物です。今回経験したことをベースに日々の外国語学習に励んでいきたいと思います。いつか、グアテマラの子たちに会える日を楽しみにしています。


新潟県糸魚川市立大野小学校 ALT エバート先生より  

The Guatemala project is an interesting project. It is a great opportunity for the students to learn about Guatemala and to talk with children from there. It has made them excited to learn English to communicate with them and they have become more interested in a foreign country. With this project we have given them opportunities many other students don't get. They got to cook for Guatemala, learn some Spanish, and played Guatemala games. I am glad we have introduced them to a country that is close to my home country. I could share with them many things I know. It makes me happy to show them things that I have known and experienced since I was young.

 
【2022年9月11月】

オンライン家庭教師プラットフォームまなぶてらす×幸縁コラボ企画「英語交流会」          

2023年の春休みに実施したまなぶてらすの生徒さんとの交流会の様子について、代表近藤が活動報告をまなぶてえらすのブログで執筆させていただきました。こちらの記事をご覧ください。


生徒による作文

 『世界から学ぶこと』

 

愛知県岡崎市立六ツ美北中・令和4年度3年生による作文 

 

私たちは昨年、英語の授業の一環でグアテマラの子供たちとオンラインで交流する活動を行いました。その活動の中では、お互い英語で自分の国を紹介しました。 グアテマラの食文化や民族衣装など、楽しげな話題がある一方、深刻な環境も目の当たりにしました。

 

 グアテマラでは、家計を助けるために子供が働くのが当たり前です。 学校は半日、 そもそも学校に通うことができない子供も少なくありません。 そしてコロナ禍のこの二年は休校が続いているそうです。 また、割り算ができない先生も珍しくないようで、とても教育環境が良いとは言えません。それなのに、子供たちは笑顔で懸命に英語を話していました。 特技を見せてくれる子供もいて、私も笑顔になりました。

 

後日、授業で先生からグアテマラ交流会で思ったことを問われました。私は、今の生活は幸せなのだ、ということを実感していました。 グアテマラでは、私たちのように学校に通うことができない。 子供が働かなければ生活が苦しい。そのような現実を知ったからです。 しかし、先生の口からは意外にもこのような言葉が返ってきました。

 

「生活の豊かさと、人の心の豊かさは必ずしも比例しているとは限らない。」

 

この言葉を聞いて、はっとしました。日本という国では、教育環境が整い、全国の子供たちが学校に通うことができます。 そんな日本の子供たちの学習に対する姿勢はどうでしょうか。


「勉強なんてやりたくない。 面倒くさい。 学校って何であるの。」


ということを言っている人をよく見かけます。実際私もそうでした。このような考えに行き着くのは、きっと今の生活を当たり前だと思っているからだと思います。 そして、 何の不自由もないこの生活に感謝するどころか、不満に感じているからだと思います。

 

一方、グアテマラの子供たちは決して豊かとは言えない生活の中でも、学習に対する気持ちはとても強いものを感じました。 私たちに笑顔で話しかけてくれたように、とても前向きに生きているように感じました。 また、自分の仕事に責任をもち、懸命に働く姿は自信にあふれているように見えて、「面倒くさい」などということは少しも感じさせませんでした。

 

オンラインという形で世界とつながってみて、 今学校に通えていることも、勉強できていることも、すべてが奇跡のようなことなのだと実感しています。 それと同時に「テストが嫌だ」「勉強なんてしたくない」などと言っていたことが情けなくなりました。私たちは国が違っても、地球という同じ家で生活しています。 みんなが同じくらい充実した教育を受けられるといいなと思います。数日後、グアテマラへの募金のお知らせがあったので、すかさず参加しました。 私にできることはどんどんやっていきたいと思ったからです。

 

私たちは、何事も弱い方を助けて、まるで自分たちが強く、正しいといった感情に陥ってしまいます。 しかし、募金をしたからといって、私たちの立場が上などということは決してありません。むしろ、私たちこそ、グアテマラの人々から心の豊かさを分けてもらうべきなのかもしれません。 私は、今回の交流を通して、心の温かさや素直さなど、多くの学びをさせてもらいました。

 

世界には、私の知らない、いろいろな国があります。 その国々と交流ができたら、私たちの心は、より豊かになるでしょう。 すべての人が他者と関わり、心を豊かにしていけば、世界中が笑顔で繋がるはずです。今回の交流で国の壁を越えた私たちは、 世界を繋ぐ大きな一歩を踏み出したと思います。


【学校連携事業実績】

2021年11月
新潟大学附属新潟小学校6年生の総合の授業で交流会を実施
横浜市学習塾 陵光ゼミナールの中学生との交流会を実施

2022年1月~3月
愛知県岡崎市立中学校2年生の道徳と英語の授業で交流会を実施

3月
愛知県刈谷市立小学校6年生と総合の授業で交流会を実施

5月
新潟大学附属新潟小学校6年生と教科横断的な授業の中で交流会を実施

6月
横浜市学習塾 陵光ゼミナールの中学生との交流会を実施

7 月
愛知県刈谷市立中学校3年生と英語の授業で交流会を実施

9月
新潟県糸魚川市立小学校5年生と英語の授業で交流会を実施

10月
愛知小学校英語ネットワーク主催のイベントにて小中学校の英語教員の方と交流会を実施

11月
大阪府赤穂市立中学校1年生の英語の授業で交流会を実施
新潟大学附属新潟小学校6年生と交流会を実施
新潟県糸魚川市立小学校5年生と英語の授業で交流会を実施
愛知県稲沢市立小学校6年生と英語の授業で交流会を実施
兵庫県宝塚市立小学校6年生と英語の授業で交流会を実施

2023年1月
新潟大学附属新潟小学校6年生と交流会を実施

2月
大阪府高石市立小学校6年生と英語の授業で交流会を実施
神奈川県の特別支援学校小学部と交流会を実施
愛知県長久手市立小学校6年生と英語の授業で交流会を実施
大阪府羽曳野市立小学校5年生と英語の授業で交流会を実施

3月
大阪府高石市立小学校6年生と英語の授業で交流会を実施
新潟大学附属新潟小学校6年生と交流会を実施
愛知県豊田市立中学校1年生と英語の授業で交流会を実施

6
熊本県菊陽郡内小学校6年生と英語の授業で交流会を実施
新潟県糸魚川市立小学校5年生と英語の授業で交流会を実施
新潟県上越市立小学校6年生と英語の授業で交流会を実施

7
愛知県刈谷市立小学校6年生と英語の授業で交流会を実施
熊本県菊陽郡内小学校6年生と英語の授業で交流会を実施
愛知県豊橋市立小学校5年生と英語の授業で交流会を実施
愛知教育大学大学院生と英語の授業で交流会を実施

10
兵庫県宝塚市立小学校6年生(2校)と英語の授業で交流会を実施

11月
兵庫県宝塚市立小学校6年生(2校)と英語の授業で交流会を実施
福岡県福岡市立小学校3年生と英語の授業で交流会を実施
愛知県豊橋市立小学校6年生と英語の授業で交流会を実施
新潟県糸魚川市立小学校6年生と交流会を実施

12
愛知県刈谷市立小学校6年生と英語の授業で交流会を実施

【その他のイベント】

2021年8月 
日本×グアテマラの1対1の1か月英会話プログラムを実施(日本9名、グアテマラ9名)

12月
刈谷市国際交流協会主催「世界をのぞこう~グアテマラ特別編~」にて、刈谷市近郊在住者とグアテマラ人との交流会を実施

2022年8月
東三河uppers・グローバル教育プロジェクト主催『キッズ英語!グローバル体験』にて、英語交流会を実施

10月
愛知小学校英語ネットワーク主催の勉強会にて、英語交流会を実施

2023年1月
MEET THEWORLD in アンフォーレのイベントでオンライン交流会を実施

3月
オンライン家庭教師プラットフォーム「まなぶてらす」の生徒さんと英語交流会を実施

7
日本×グアテマラ×マラウィ三大陸英語交流会を実施

愛知県公立小学校 英語専科の先生より           

リアルは凄い!

子供達は、高揚感と緊張感が入り混じり、交流会が近づくと体から、ワクワクが煽れ出していました。授業では、教室という箱の中で、学びを進めていますが、「会話は言葉のキャッチボール」「相手に伝わる様に工夫して」と言っている、自身の言葉をリアルに勝る指導はないと、実感する素敵な時間でした。

小学生という、発達段階だからこそ、スポンジの様に吸収し、教員の予想を超えてくる学びの場でした。

子供達は、自分の個性を生かして、様々なコミュニケーションをしていました。友達の会話を、横でゆっくり、ポイントを分かりやすくはっきりサポートする子、オーバーリアクションで、場を盛り上げる子、スペインを調べてて話す子、どの子も伝えよう!と必死でした。

グァテマラの子が歌うBTSに合わせて、クラスが踊り出す瞬間もありました。

子供だからこそ、言葉を超えたコミュニケーションがそこにはありました。

これを土台に、学びを重ね、広げていけます。ありがとうございました。

素敵なグァテマラの子供達に.  Gracias 


【2022年11月】